クラウドファンディングチャレンジ日記

「クラウドファンディングAtoZ」でナビゲーターを務めてもらった宮村さんが、実際にコワーキングスペース改装費用の一部を集めるためクラウドファンディングにチャレンジされた様子をご紹介します。準備からオープンまでの間でどんな風にクラウドファンディングを利用されたのか、ぜひご参考にしてください。

1. 構想を練る(4月5日〜4月23日)

コワーキングスペースを開設するにあたって、私たちが参加することに決めていた「co-ba network」の拠点であるco-ba SHIBUYAで、オープンに向けての打ち合わせ。「co-ba network」は、全国14か所(H28.4時点)のコワーキングスペースのネットワークです。各拠点のコンセプトもデザインも異なりますが、各地に根ざす多様なチャレンジを応援するというマインドを共有し運営されています。

打ち合わせでは、コワーキングスペース運営を通じて将来的に作りたいのはどんなコミュニティなのか、運営者としてどのように場をマネジメントしていくのかについて考えました。そして、開設するスペースの名称はco-ba OMIHACHIMAN | MACHIYA-CLUB に。

左からtsukuruba inc.の奥澤さん、Sea Point Niigataの鈴木さん、弊社スタッフの大工谷と宮村、tsukuruba inc.の吉田さん、山本さん。
左から「co-ba network」を運営しているtsukuruba inc. の奥澤さん、私たちと同時期に新潟県でコワーキングスペースをオープンする「co-ba NIIGATA | Sea Point Niigata」の鈴木さん、弊社スタッフの大工谷と宮村、tsukuruba inc. の吉田さん、山本さん(H28.4時点)

私たちは、これまで「近江八幡まちや倶楽部」として、酒蔵跡建物の再活用を通じて、まちづくりや地域経済の活性化の活動を地域の人々と行ってきました。私たちが「co-ba network」に参加することにしたのは、単純に東京のスペースをコピーしたい、ということではなく、co-ba が掲げている「地域らしいデザインを取り入れること」、「多様なチャレンジを応援するマインドを共有すること」、「民間主導のまちづくり拠点とすること」といったビジョンが、私たちにしっくりきたからです。

だから、これから作るコワーキングスペースは、これまでのまちや倶楽部の活動をベースにしたコミュニティにしたい、それはきっと東京とか大阪などの都会とは違った郊外のコワーキングスペースとしての独自の姿。 このへんのところはクラウドファンディングをするときには、ちゃんと表現して訴えたいところだと打ち合わせを通じて改めて思いました。

コワーキングスペース開設のために実施されたクラウドファンディングの過去事例を探してみる。FAAVOでは、コワーキングスペースなどの場づくりを目的とした事例がいくつかありました。

例えば、「FAAVO飛騨・高山」には、2016年の2月10日にお会いしてお話を伺った住さんと浅野さんの、古い印刷工場をリノベーションし、地域で活動する人たちの交流拠点となるコワーキングスペースをつくる、というプロジェクトがありました。このプロジェクトは、106人もの支援者を集めてファンディングに成功されていました。(住さんと浅野さんのプロジェクトについては、以下のプロジェクトページをご参照ください。)

私たちが作りたいのは人々が出会い、交流する拠点となるような場所。だから、資金集めや立ち上げのときから、いろんな人に関わってもらいながらやったほうがいい。資金調達には、銀行融資や助成金・補助金、そして出資など色々あるけれど、ここはやっぱり、たくさんの人々に訴求することができるクラウドファンディングだな、と住さんと浅野さんのチャレンジを見て改めてそう思いました。

ポイント 案件検索で過去の類似事例を探して参考にする
FAAVOでは、地域別の検索やキーワード検索のほか、観光や農業、福祉といった18種類のカテゴリーによる検索ができます。これからやろうとしていることとよく似た案件があれば、参考になるのでぜひチェックしてみましょう。例えば、「コミュニテイ・場所づくり」をクリックすると、コワーキングスペースやゲストハウスなどの場づくりに関する全国のプロジェクトが一覧で表示されます。

https://faavo.jp/projects/community#nav-sort-position

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コワーキングスペースの内装について、デザインを担当してくださっている井上さんと、リフォーム工事を担当してくださっている野田屋根工事店の野田さん、そして大駒工務店の久郷さんと打ち合わせ。

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元の建物の姿をできるだけ活かすという方針と、細部は、将来ここの利用者が、使いやすいように少しずつカスタマイズできればいいな、という基本的な考え方を共有しました。

今回のクラウドファンディングのポイントをまとめてみました。

  1. プロジェクトへの共感を訴求したいところ
    今のところ、近江八幡で初となるコワーキングスペース、かつ、近江八幡らしい古い建物や景観の保全をはかりたい、という社会的な要素。
  2. クラウドファンディングをする目的
    椅子やテーブルなど、皆さんが利用できる備品類の資金調達、そして、この取り組み自体のPRを行いたい。

    調達する目標額は、本当は内装工事にかかる費用なども入れて、もっと高く設定したかったところですが、既に工事は着工していることもあり、これから見積もりをする、椅子などの備品購入代の一部として20万円に設定することにしてみました。

  3. 支援をしてくださった方々へのリターン品
    基本は、今回作るコワーキングスペースなどの利用券。また、遠方の方々にも訴求できるように、地元の特産品のリターン品も入れる。 そして、オープン記念のパーティ参加券などもぜひ設定してみたい。

これらを軸に、一度プロジェクトページのたたき台を作ってみることにしました。