クラウドファンディング A to Z

第1回 クラウドファンディングとは?

コミュニティビジネスの資金調達手段としても注目を集めるクラウドファンディング。ここでは、クラウドファンディングを分かりやすく解説していきます。

第1回は、クラウドファンディングの基礎編です。ナビゲーターは地域クラウドファンディングサービス「FAAVO滋賀」を運営されている㈱wallabyの宮村さんにお願いしました。

クラウドファンディングって

クラウドファンディングとは、インターネット上にプロジェクトを発表し、それに共感した不特定多数から資金を募ることができるウェブサービスです。Crowd fundingという言葉は、群衆(crowd)と資金調達(funding)の2つの単語を結び付けた造語です。

クラウドファンディングで発表されるプロジェクトは、多くの人々の関心、共感を呼ぶようなユニークな製品やサービス、社会問題の解決を図る活動など様々です。

クラウドファンディングは、新しい製品やサービスを世に出すための資金調達ツールの一つとして、最近テレビや新聞でも取り上げられています。そして、この「インターネットで広く全国から資金を募る」という仕組みが、今、地域のプロジェクトから注目されています。

それでは、なぜこのクラウドファンディングが地域のプロジェクトから注目されているのか、みなさんはご存知でしょうか。

その理由を探るため、クラウドファンディングの種類や使い方について見ていきましょう。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、目標金額を達成した際、支援者(=資金提供者)に何を返すかによって、「寄付型」「購入型」「投資型」「融資型」「株式型」の5種類に分けられます。

種類 支援者へのお返し
寄付型 無し
購入型 物品などを提供
投資型 元本と配当金
融資型 元本と利子
株式型 株式を提供

このうち、「購入型」のクラウドファンディングは、支援者に物品・サービスをお返しするものです。例に挙げるFAAVO滋賀は、この「購入型」のクラウドファンディングサービスの一つです。

「購入型」は、支援者に対し何もお返ししない「寄付型」と異なり、お返しの物品・サービスの魅力によってより多くの資金提供を募る、といった戦略的な活用が可能です。

また「購入型」は、金融商品としての審査や手数料が必要となる「投資型」「融資型」「株式型」と異なり、事務処理や手数料等の負担が少ないことから、比較的小規模な地域のプロジェクトでも広く利用されています。

FAAVOでは、規模は小さいながらも、地域を盛り上げるためのコミュニティビジネスやアイデア商品の開発、社会的活動など多岐にわたるプロジェクトが全国で多数生まれています。以下は、過去に実施されたプロジェクトの事例です。

【大学生による商店街のイベント開催 —FAAVO宮崎】

【地域の高齢者による文化継承の取り組み —FAAVOさばえ】

【アイデア商品の商品化 —FAAVO大阪】

クラウドファンディングでできること

クラウドファンディングでは、プロジェクトの内容や支援者へのお返しについて説明するページを作成します。これを「プロジェクトページ」と呼んでいます。

この「プロジェクトページ」を掲載することにより、以下の3つのことが可能となります。(以下は、購入型クラウドファンディングに関する内容です)

① 資金調達ができる

プロジェクトの内容やお返しの物品・サービスのユニークさ、その魅力に関する詳細な説明を盛り込むことで、不特定多数から資金を募ることができます。

募集金額は、1,000円程度の非常に少額な単位から設定することができます。最近では、低価格なものから高価格なものまで様々なお返しのバリエーションを設けることで、募集する金額の単位を数種類に分けて資金を募ることが多くなっています。

② 商品・サービスのPRができる

クラウドファンディングサービスの会員を中心に、メールマガジンやfacebook、twitterなどの各種媒体により、その情報を拡散することができます。

掲載される媒体の種類やその規模はクラウドファンディングサービスにより様々ですが、これにより、プロジェクトのPRを行うことができます。

例えば、地域の新しい製品やサービスに関するプロジェクトであれば、発表直後から数千、数万もの人々に対して広報ができることになります。

③ テストマーケティングができる

実際にどの程度の支援が獲得できるか、またSNSなどでの反応がどの程度あるかを観察することができ、さらにこれらの反応を元に自らのプロジェクトを見直すこともできます。

例えば、地域の新しい製品やサービスに関するプロジェクトを発表すると、インターネットを通じて、東京等の大都市圏を中心に、全国でどのような反響があるかを窺い知ることができます。

目標金額達成を目指して

このように、クラウドファンディングを利用することで、資金調達だけでなく、効率的に自らのプロジェクトを広く世間に告知し、さらにそのフィードバックを得ることも可能となります。

特に大都市圏におけるPRやテストマーケティングができるという側面は、地域のプロジェクトから、クラウドファンディングが注目される大きな理由となっています。

ただし、支援を募る金額が非常に少額であるため、目標金額まで支援を積み上げていくことは相当数の支援者を集める必要があり、その道は決して容易ではありません。

期限までに目標金額を達成しているプロジェクトは、魅力がうまく伝わるように、プロジェクトページの内容を時間をかけて推敲したり、チームを組んで地道なPR活動に取り組んでおられます。

実際にチャレンジする際には、これらの手間のかかる作業を見込んでおくこと、そしてそれを必ずやり通す決心が必要になります。

次回はクラウドファンディングの手順を解説

次回は、クラウドファンディングを始めるためにどのようなプロジェクトページを用意すればよいのか、実際にクラウドファンディングを進める手順について解説します。

第2回 クラウドファンディングを始めよう!

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